感想『ミワさんなりすます』青木U平 1巻

ラブストーリー
出典:青木U平『ミワさんなりすます 1』


※ネタバレあります。ご注意ください。

あらすじ

久保田ミワ、29歳。

アラサー、独身、キャリアなしの彼女はレンタルDVDショップでバイトをしていた。

ある日、ブラット・ピットを見る為に借りたDVDに彼が出ていないから金を返してほしいというクレーム客がやって来た。

客に対しミワは謝罪をすることもなく、その映画にブラット・ピットはカメオ出演していると説明し、さらにはおすすめの映画をどんどん紹介してしまう。

そんなミワに怒った客は帰ってしまい、彼女はクビになってしまう。

言いたいことを言わない自己主張の低い彼女は自分の好きなジャンルになった途端に流暢に話し始める典型的なサブカルオタク。

彼女の唯一好きなものは映画だった。

その中で八海やつみたかしという俳優を幼い頃から激推ししている。

クビになった夜、偶然にも八海崇の自宅の家政婦を募集していることを知る。

憧れの人と同じ空気を吸えると興奮したのも束の間、応募条件を見て現実に戻ることになる。

大卒以上、TOEIC800点以上、整理収納アドバイザー、コーディネーター、ハウスクリーニングアドバイザー….。

ミワは高卒、英検4級、普通免許(ペーパー)。

何よりもファンNGと書かれていた。

しかし、ミワはせめて採用される人がどんな人かを見たいと八海の自宅まで来てしまう。

それらしき人が歩いているのを目撃するが、なんと彼女は車に惹かれてしまった。

慌てて救急車を呼び、搬送されていくのを見送っていると八海の自宅の門扉が開く。

凛々しい女性が現れ”家政婦の美羽さくらさんか”と問われ、ミワは頷いてしまう。

激推しの俳優 八海崇の自宅で家政婦”美羽さくら”となりすまして働くことのなったのだった。

感想

表紙に惹かれて買ってしまった漫画です。

ふふっと笑ってしまうシーンが多い。

ミワの映画愛はすごいとしか言えないです。何分何秒にどのシーンがあるのかまで理解しています。

映画評論記事でも書けば仕事になりそうなのに…。

自己主張の低い大人しいオタク。

しかし見た目は大人しくても頭の中まで大人しいとは限らず、ミワの頭の中は忙しい。

八海を見た瞬間に鼻血を出してしまうミワ。その後も仕事どころではありません。

憧れの人が目の前にいたら何もできませんよ。しかしミワは一応仕事をしているのですごいです。

ミワは何度も自分が美羽さくらではないことを告白しようとしますが、全くできません。

少しでも憧れの人と同じ空間にいたいというやましい心が邪魔をして告白できない。

すでに罪を犯しているのだから、少しでも長い時間過ごしたいという気持ちになってしまいますよね…。

本当の美羽さくらとは違い、スペックが低すぎるミワですがそんな彼女でも八海の役に立てることができました。

八海が探している過去の作品の台本をミワが探し当ててしまいます。

台本を見つけてくれたミワに八海はありがとうとハグするのですが、ミワは失神してしまいました。

最高潮に達すると失神してしまうんですね。気を付けないと…。

八海は本当に素敵なおじさまです。少し抜けている感じがさらにいい。

 

思春期にハマった映画やアニメ、ドラマ、漫画の影響に感化されることはよくありますよね。

私も感化されていた時期がありました…。

思春期に当時ハマった映画に感化され大失態を犯したミワはどれだけ日々努力しても一度の失敗ですべてが終わることを痛感していました。

なりすまし家政婦の初日でやらかしたミワは高校時代の大失態を思い出し、今回も死を覚悟しましたがお咎めなしでしたね。

 

美羽さくらさんが所属している派遣会社から電話があり、なりすまし家政婦のことがマネージャーにバレた様子です。

どうなるのか楽しみです。

 

 

 

 

 

 


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