感想『煙の先の敷島さん』野中かをる 2巻

ヒューマンドラマ
出典:野中かをる『煙の先の敷島さん 2』


※ネタバレあります。ご注意ください。

あらすじ

2か月の研修から戻ってきた幸田はすぐに敷島に声をかけようとするが、敷島がいたデスクには知らない男性がいて驚く。

研修の間に社内も色々と変わり、敷島は配置換えになったのだ。

今までの様に同じオフィスにはいないのかと残念がった幸田だが、幸田と敷島には秘密の場所があるから心配はいらない。うきうきしながら非常階段へ行けば敷島が煙草を吸っていた。

2か月ぶりに会う敷島に研修先でのことを話していると敷島は幸田がひげを剃っていることに気づく。

研修先は身だしなみに結構うるさく、喫煙所も綺麗な人も多く自分の会社よりも気をつかっていたと言う幸田に少し怒った顔をした敷島。

そんな敷島の煙草の灰が落ちそうになっているのに気付いた幸田はスマートに携帯灰皿を出して2か月前よりもかっこよくなった姿をアピールする。

しかし敷島に剃り残しがあることを指摘され、すぐにいつものかっこ悪い幸田に戻ってしまったのだった。

感想

敷島さんが不機嫌になる回数が多かったような2巻でした。

敷島さんの母親も登場し、少しずつ謎が明らかになっていきます。

 

幸田は帰ってきた時だけスマートでしたが、すぐに髭を剃らなくなりました。スマートはどこへ…?

でも飲み会で敷島に助け船だしたり、地元に帰ってピりついた敷島に配慮したり、敷島に対してはスマートな行動を取ることもあり、見た目はだらしないけど中身はできる男です。

幸田は女性の化粧の変化に気づくので凄い。

敷島さんは気づかない(他人に興味がないだけ?)ですが、幸田は近堂が化粧を変えたことにすぐに気づきます。

 

1巻でも思いましたが近堂が若干うざいと思うのは私だけ…?

毎回毎回煙草休憩する幸田に対してぐちぐち言うのがくどい。

煙草が中心の漫画なので仕方がないにしても、自分も休憩しに行けばいいのに…と思ってしまいます。

明るくていい人なんですけどね!

近堂も飲み会で敷島さんのマスクを外せという雰囲気に助け舟出したり、悪い人ではないですが…。

でも面倒くさい人だなぁと思ってしまいます。

仕事をしっかりできるのなら自由に一服してもいいんです。

煙草を吸わない人も休憩してもいい雰囲気が欲しい。

 

敷島さんは学生時代の先生に恋をしていたのか、大人に憧れがあっただけなのか、今もずっと引きずっていますね。

先生は煙草が原因なのかは分かりませんが亡くなっています。

先生が早死に?してしるのにそれでも敷島さんが今でも煙草を吸っているのはやはり好きな相手が煙草を吸っていたからか。

敷島さんは高校時代から周りに嫌われていたようですが、母親も原因の一つかもしれないですね。

あの母親を見たら、そりゃあ地元に帰りたくなくなるよ…。

あんな母親が隣にいたら恥ずかしくて死にそうです。

母親は煙草に対して異常なまでに毛嫌いしているので、敷島さんの過去と関係があるのかな?

敷島さんは先生のことを吹っ切れていないけど、絶対幸田のことを好きだと自覚していてもおかしくなさそうですがまだあやふやな感じ。

今幸田が告白しても付き合えなさそうだから、早く敷島さんの過去に決着をつけないと…。

 

幸田の妄想が実現できることを願って3巻を楽しみに待ちます。

マスクをする理由がそろそろ分かりそうな予感。

  

 

 



タイトルとURLをコピーしました