※ネタバレあります。ご注意ください。
あらすじ
お盆大開放デーというビックイベントが終わりお休みする予定だったが、急な予約が入ったため宿を開けることになったツバメ屋。
本日のお客様は白雪姫と王子様だ。
到着早々、王子は白雪姫に庭を見ている様にと席を外させ女将に相談を持ち掛けた。
相談というのは白雪姫の気持ちを探る手伝いをしてほしい、というものだった。
棺桶に横たわっていた白雪姫は、のどに詰まっていた毒リンゴが棺桶を運ぶ途中に従者がつまづいた弾みで飛び出したことで目を覚ました。
白雪姫が目を覚ましたのは良かったのだが、こびとたちが王子と白雪姫の愛の力だと騒ぎだし、従者達にも祝福されてしまったのだ。
白雪姫をもとの場所に帰らせるわけにもいかず、かといって自分の国に連れて帰ってしまえば婚姻の流れになってしまう。
白雪姫がどうしたいのか王子にはイマイチ分からず困っていたそうだ。
女将はそのお手伝いをすぐに引き受け、さっそくみちるが白雪姫にさぐりを入れる。
王子さまの国が素敵なところだと良いですねとみちるが白雪姫に話しかけると、「どんなところでも私には関係ありません」と返ってきた。
白雪姫は”選ぶことはできない”、”選ばれるのを待つだけ”と悲しい顔をしながらそう言うのだった。
感想
話が進展しまくりました。
みちると瑞希も少し進展し、鬼のことも進展し、終わりが近づいている…?
鬼がみちるにキスをしたかったからしてしまったことでみちると瑞希はもやもや。
そんな二人を他所に鬼はいつも通り。さすが鬼。
みちるも鬼のお陰で瑞希のことを好きだと気付けたようなので後は何かイベントがあればくっつくはず!
そんな恋模様が繰り広げられる中、みちるは鬼と夢で記憶を共有してしまっていて、みちるが偶に見る怖い夢は鬼の記憶だと知ってしまう。
私のせいでと自分を責めるみちるに鬼が影を返す方法(みちるを食べる)を伝えましたが、みちるは「私の命は私のもの」と拒否しました。
拒否できてよかった!
なんでもの範疇に命は含まれていないとみちると鬼が言い合っていると瑞希は安心したように笑いました。
なんだかんだ仲の良い3人。
ずっとこんな楽しい時間が続いてほしかった…。
鬼は”やさしい鬼”ではなく、人間の世界に居すぎたことで”本来の鬼ではなくなった”だけでした。
鬼はみちるを連れて影を返す方法を探すために帰郷しましたが、鬼でも人間でもないのだと思い知らされます。
本当の鬼は怖すぎました。人間を食べ物としか思っていない。
みちるが人間だと分かった鬼たちの「やっぱり人間だったのか」と襲い掛かってくる瞬間は怖すぎです。
普通に人間の世界で盗みや誘拐をしている様子。
種族が違い過ぎて分かり合うことは絶対できない。
人間の専門精肉スタッフがいるなんて…。
犯人が分からない誘拐事件とかは鬼の仕業ということでしょうね…。
でもそんな話の中で一番怖かったのは鬼ではなく、人間の世界に戻ってきたみちるがいつも通りなことです。精神力強過ぎ。
私があんな経験したらしばらく外出できないです…。
人間の世界に戻って来てからは私には展開が早すぎてついていけず。
どこで生きればいいんだと悩む鬼にここで生きていけよと瑞希が励ましたのに、鬼の世界から帰ってからみちるが鬼と会うことがなかったようです。
どういうことなの…?と私が困惑。
鬼の世界から帰ってきた夜に厨房で瑞希の料理を3人で食べたのが最期の晩餐になってしまうとは。
ツバメ屋で働き続ける様子だったけど、ただみちるを避けているだけ?それとも本当にどこかへ行ってしまった?
鬼はどこへ行ったんだ!
これからどうなるのか続きが気になりすぎます。
いろんなことが進展した5巻でした。
枕返しさまが可愛すぎたピロ。