感想『白地図のライゼンデ』パミラ 1巻

ファンタジー
出典:パミラ『白地図のライゼンデ 1』


※ネタバレあります。ご注意ください。

あらすじ

地震によって壁の一部が崩れて”未測定領域”が発生した可能性がある為、迅速な調査を行い地図を修正するようにという依頼を受け、リースランド家の所有する天然の酒蔵に来ていたザバ達。

現地を調査すると確かに地震の影響で別空間が出来ていた。

地図の修正をしなければならないが地震で倒れた酒樽が散乱しているので先ずは片付けから始めないといけない。

一旦戻り人手を確保しようとした時、洞窟の奥から音が聞こえきた。

何かがいると武器を構えると奥から魔物が現れザバ達に襲い掛かってきた。

すぐに数体の魔物を退治し、まだ出てくるかと武器を構えたまま臨戦態勢をとっていると耳の長い子どもがザバに向かって飛び込んできた。

ザバは予想外のことに動けず子どもとと共に倒れてしまう。

一先ず魔物は片付いたため、ぐったりしている子どもを抱えて一旦引くことに。

ザバ達がこの依頼を斡旋してきたアルベールの元へ行き状況を説明するとアルベールが子どもが何かを持っていることに気が付く。

それは子どもが描いたであろう地図だった。

感想

測量士のお話です。

設定が面白くて、測量されていない場所”未測定領域”から魔物が生まれてくるのです。

これを防ぐために未測定領域を測量して地図を作成しています。

地図を描くと魔物が出ないという不思議現象が起こる。

変わった設定だなぁと読みながら感心してしまいました。

とても不思議なのは地図が完成したかどうかなんてその土地には分からないはずなのに魔物が出てこないこと。

この謎は漫画でも謎になっています。

意図的に魔物を出して世界地図を完成させたい人でもいるのでしょうか?

洞窟も当てはまるようなので大変でしょうね…。

 

ザバに向かって飛び込んできた耳の長い子ども リタ。

人間ではなくウサギのような見た目でとても耳が良いのか音の反射で距離が測れるという能力を持っていました。

測量士になるために生まれてきたかのよう。

5話で出てきた狼人間 アルマも耳が長いので測量士になれそうですがそうではないようです。

リタと同じ種族なら同じ能力を持っているかもしれませんが今のところは分かりません。

リタの過去が知りたい!

 

測量士という設定以外は王道のファンタジーでした。

それぞれの目的の為に亡国 アムステルムへ向かうことになったザバ達。

”何か”によって一夜にして滅ぼされた国 アムステルム。

アムステルムには魔物に憑依された人間を救う方法があるようです。

そこへ行けばすべての謎が解けるはず。

ラスボス的なものもいるのか続きが楽しみです。

ラスボスが人間だったりして。

 

5月まで気長に待ちます。

10巻ぐらい続いてほしいと個人的に思いますが、目的地も分かっているしさくっと終わってしまうかも…?

 

 

 

 



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