感想『世界の果てにも風は吹く』ハズミツカサ 2巻

ファンタジー・バトル

※ネタバレあります。ご注意ください。

あらすじ

聖府カリッサ支部で調査費の申請をしていたラル。

申請が通ったと受付から小切手を渡されるがラルが行くのは銀行も換金所もない辺鄙な土地ばかりのため小切手ではどうにもならない。

なんとか現金でとラルが頼むが受付は何故か現金を渡してくれない。

受付とラルが押し問答していると副支店長が現れラルの頼みをすぐに承諾するが受付から「バザルトが終わるまでお金は引き出せません」と教えられる。

どうやら明後日から創立祭が始まりその間は出店以外は閉まってしまうらしい。

創立祭が終われば現金が用意できるとのことで、ラルは最低限の現金だけ用意してもらいジルと共に買い出しをすることに。

ジレが荷物持ちとなり塩や砂糖、薬や煙草に布など一通り買って露店街を抜けると大きな岩が祀られていた。

現地の人が言うには力比べに使われるようで、バザルトでは毎年地区ごとに代表の男たちが岩を持ち上げるという一番盛り上がる行事があるのだいう。

話を聞き終わったラルとジレが裏道を通りながら帰っているとすれ違った大きな荷車の車輪が突然外れ荷物が転がり落ちてきた。

咄嗟にジレが転がる荷物を止めたが一人の男が荷車の下敷きになっていたのでジレが荷車を持ち上げて救出する。

ラルが男を手当てしていると区長がやってきてこれは困ったと焦っていた。

どうやら怪我をした男は力比べの代表だったようで、しかもこの行事の勝敗で地区の商売の先行きが決まってしまうらしい。

ここ数年は別の地区が外の奴を代表にして勝ち続け、商売でも何でも自分たちの良いように進めているのでこの地区の男たちは不満だらけだった。

規定には出身者だけとは明文化されていないというのが主張だと教えてもらったラルは嫌な笑みを浮かべながら男だけという決まりはあるのかと尋ねる。

そもそも女性の参加は想定されていない行事であるため、もちろん明文化などされていない。

ラルは男たちに代わりの選手はそこにいる、とジレを選手に推薦したのだった。

感想

打ち切りのような終わり方でした…。

私は単行本しか買わないし、情報も集めないので驚き。

まだまだ掘り下げられる事が沢山あったのにこんな終わり方は悲しい…。

ラルの子どもの頃や両親のこと、ジレの家のことももっと掘り下げて欲しかった!

人気がなかったのかな…。作者さんが飽きちゃったとか…?

もしかしたらもともと2巻で終わらせる予定だったとか…?

絵も綺麗だし話も面白かったのにな…。

5巻ぐらいまでは続くかと思っていたのに…。

   

せめての救いは巡霊者が誰だったのかが分かったこと。

元素霊が人間になり長い時間旅をしながら生命の保全をしていました。

近代化が進むことを危惧していた、そんな予知ができたかは分かりませんが急激に文明が発展しはじめているところなのでそうだといいなと妄想。

巡霊者があちこちに残した言葉をもっと知りたかったな…。

行った先々で何を思ったのか、精霊と人間の関係とか…、いろいろ話作れそうなのに…。

最終話に別大陸の生物まで登場するので、巡霊者が本当に世界のあちこちを旅していたのは分かります。

 

ラルが凄まじい技術の発展に対して「相応の代償を支払ってな」と何かを危惧している様子でしたがそれが何かは分からずじまい

精霊と人の関係性に答えがでても良かったのに。

 

14話の表紙はリゥとラルかな?ラルは幼い頃も可愛いですがこの頃も綺麗な顔してました。

19話の表紙はラルとジルが出会った時だと勝手に想像。クラッヒト家がどんな家なのか全く分からないので想像は自由にさせてもらいます。

 

終わってしまったものはしょうがないので、絵が綺麗で設定が良かった漫画ということにしておきます。

もっと色んな話が読みたかったな…。

 

 

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