感想『イベリスの花嫁』秋山はる 2巻

ヒューマンドラマ
出典:秋山はる『イベリスの花嫁 2』



あらすじ

彼氏と予約してまで行った結婚式場の下見を途中で放り出し、気になっている相手の結婚式のドレス選びに行ってしまった美月。

挙句の果てにその女性と公園でボートを漕ぎ、キスまでしてしまう。

お互い同姓とキスしたのは初めてだった。

七海からこのままうちに来るかと誘われ浮かれる美月だったが、式の準備で部屋が散らかっているという一言から結婚式準備の話になり彼氏を思い浮かべる。

彼氏とは見学する式場候補を選ぶのにも一日中話していたものだ。

彼氏の優しい笑顔を思い浮かべていると七海から今日は帰った方が良いんじゃないかと言われ帰ることに。

美月は電車の中で彼氏に仕事で緊急事態があったと嘘のメールを送ろうと頭の中で嘘話を作り上げるがどんな顔で会えばいいのか分からない。

美月は心の中で彼氏に謝り続けた。

感想

綺麗に完結なのでしょうか…。

 

駅のホームで目が合った瞬間から全てが狂ってしまった美月。

本当の自分に気づけたと言えば聞こえは良いですが知らなくても幸せになれたはず。

 

七海は愛している人が何人できても良い人で、だから結婚しても美月とは付き合っていけます。

でも美月はそれができない人。

美月の”自分と結婚してほしい”という言葉に哀しく笑うしかない七海。

これが七海と美月の違いです。

でも七海も美月を失いたくなかった。

どうやって美月に歩み寄れるのか考えましたが難しいことも分かっています。

自分の気持ちに気が付いた美月は彼氏とも美月とも別れ、七海は美月の気持ちに応えられないまま今の彼氏と結婚します。

美月はなんて人を好きになってしまったのでしょうか。

 

美月の小さいことからの夢は花嫁になるのではなく、結婚式場の店長さんになること。

キレイな花嫁さんにたくさんおめでとうと言うのが夢だった。

 

自分が好きになった人を全力で祝福する。

これほどの喜びはないのでしょうね…。

 

最後はお互いに笑って終わったのでこれで良かったということにしておきます。

 

 



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