感想『お前の寝言がわからない』永田礼路

ラブコメ
出典:永田礼路『お前の寝言がわからない』


※ネタバレあります。ご注意ください。

あらすじ

さかのぼること2時間前。

文香が引越し先で業者と話していると別の引っ越しトラックが止まった。

同じ日に引越しの人がいたのかと様子を見ているとなんと引越し人は小学生までよく遊んでいた真理雄だった。

同じアパートでしかもお隣さんだとお互い盛り上がっていると突然住むはずのアパートが爆発。

すぐに不動産会社から大家が所有するマンションに空室があるからどうかと提案を貰い喜ぶ二人だったが、まさかのルームシェア。

2LDKで格安とあっては二人は断る理由がなかったのでルームシェアすることに。

荷物を運び終え、文香が何も考えずにこの部屋を自分の部屋にしていいかと真理雄に尋ねるが「共同生活での不公平感はトラブルの元だ」となんと彼は全部屋の寸法を測り始めたのだ。

それには文香も驚愕。

ド文系の文香とド理系の真理雄の上手くいかない共同生活が始まった。

感想

始終、真理雄の行動に声を出して笑ってしまいました。

ド文系と理系バカが共存するのは難しいですね…。

真理雄ほどの理系バカが周りにいないので、「本当にこんな人いるの…?」と思う話が多かったですが、私の周りにいないだけでいるのでしょう。

 

ゴミ出し問題の回は「問題はそこじゃない…」と思いながら読んでいました。

理詰めでいけば解決できると本気で思っている真理雄。

おばさんがケチ付けてくる理由が真理雄には理解できない。

この世は理不尽だらけなのです。

  

洗濯物問題の話が一番笑いました。

疑惑を回避しつつ不公平にならない解決策がこれ。

これはさすがに真理雄に同情してしまいます。

洗濯物を取り込んでも取り込まなくても文香に怒られる未来が見えてしまう。

私も絶対迷うと思います。

  

真理雄の行動で共感できたのは賞味期限問題。

賞味期限と消費期限は違うので私も消費期限が多少過ぎても食べます。

私は真理雄と同じで貧乏性なのでしょうね。

真理雄の様にお腹を壊したことはないですが…。

 

カラーボックス問題は感心してしまいました。

カラーボックスと板があれば机になるのか…。

確かに有能なカラーボックス。

真理雄のカラーボックス愛を読んでいたらカラーボックスが欲しくなってきました。

 

文香のパスワード問題は驚きです。

パスワード帳が分厚すぎる…。

スマホにパスワード保存機能あるのに文明不信で使えない文香です。

すべてのサイトのパスワードが違っていたらそりゃあ覚えられないですよ。

文香の唯一の不可解な行動はパスワードでした。

パスワード帳なのに主張過ぎる表紙を作るのも笑ってしまいました。

 

世界中で文理分けをするのは日本だけ。

高校か大学あたりで文系と理系が分かれ、それ以降は同じような考え方の人しか周囲にいないので文系は理系が、理系は文系の考え方が理解不能になることがある。

歩み寄るのは一苦労ですが、お互いいないと世の中は成り立たないので上手く共存するしかないですね。

 

読み進めていくと真理雄がどんどん可愛く見えてきた漫画でした。

 

 

 



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