※ネタバレあります。ご注意ください。
あらすじ
ヨルの弟、ユーリ・ブライアが家に訪ねてくる。
ユーリは1年も結婚していたことを黙っていた理由をヨルに尋ねる。
その質問にヨルは何と”結婚のことを伝え忘れてたのを忘れてたから”と答えたのだ。
この答えにロイドは驚き皿を2枚も割ってしまう。
そしてヨルの答えになんとユーリは納得したのだ。
納得したユーリはヨルとロイドにいつ出会ったのか、なんと呼び合っているのかとまるで尋問の様に質問しつづける。
ぼろが出ると感じたロイドは話を逸らすためユーリの職業に話題を変えた。
ユーリは外交官で仕事でフーガリアという地域まで行っていた。
そこは美しい街があり、カフェも沢山あるという。
しかし、この話にロイドは聞き覚えがあった。
この話は東国の情報機関の作り話マニュアルの一つだ。
ロイドはユーリは天敵である”秘密警察”だと確信したのだった。
感想
ユーリの残念さ加減には笑ってしまいます。
頭がいいのに、姉への愛が強すぎてヨルへの理性を持っていません。
ロイドだけが始終冷静です。
ユーリがキスをしろと2人に言った時も一度はたじろいだロイドですがわずか0.1秒でそんなことでよければと冷静になっています。
ユーリが秘密警察だということもあっという間に分かってしまいます。
ユーリがあほなのかロイドが凄すぎるのか。
ユーリをも利用しようと考えてしまうロイドが凄すぎるのでしょうね。
緊張感のある真剣な回になるはずが、酒癖の悪いヨルとユーリでめちゃくちゃになった回でした。
ヨルとユーリの姉弟愛を羨ましいと感じたり、秘密警察の弟を持つヨルを疑ったことに罪悪感を感じたりと、ロイドはスパイとしては失格な感情を持ってしまっています。
スパイになる動機を考えれば仕方がないですね。
疑われたヨルも妻として失格だと悩んでいます。
家事は掃除しか出来ない、見た目すら気を遣えないととても落ち込んでいます。
そんなヨルをロイドはフォローし、ヨルは結婚相手がロイドで良かったとお礼を言いました。
裏の仕事をしているヨルですが、性格はとても素直な女性。
そんな女性からの言葉は嬉しいものですね。
3巻にも沢山良いシーンがありました。
疑われたヨルと変装したロイドがにらみ合っているシーンは素敵です。
大切な人の為なら秘密警察相手でも容赦しないというヨルの言葉は嘘ではない。
こういう時のヨルは本当にかっこいい!
星をとる為に社会貢献をしようとボランティアに参加した時のアーニャの活躍。
アーニャはプールで溺れている男の子を助ける為に適当なことを言いながらプールへ向かいますが、咄嗟に”プール選手になるためにプールで練習してくる”と思いつくのが凄い。
焦って何も出てこないと思います。
アーニャがプールに飛び込むシーンがとてもいいです。3巻で一番好きな場面。
躍動感あって良いですよね。
人助けをしたアーニャを誇らしいと笑うロイドも素敵すぎます。
読み切りではアーニャが大活躍。
1話に面白さが詰まっていて始終面白い。
銃で撃たれたことを隠さないといけないヨルと、ヨルに買い物を頼んだことで不機嫌になってしまった(本当は銃で撃たれたお尻が痛いだけ)と勘違いし機嫌を取ろうとデートに誘うロイド。
全員がそれぞれ別の事で焦っているのが面白いです。
3巻も話がテンポよく進んでいき飽きませんでした。