※ネタバレあります。ご注意ください。
あらすじ
父の49日の法事の為、東京で一流ホテルのチーフシェフをやっている長女 佐里は東京から元夫から慰謝料代わりにせしめた中古のベンツで名古屋にいる次女 有里を拾って実家に向かう。
亡き両親は小さな旅館をやっていた。
その旅館の名前は、晴天荘
母は父よりも先に亡くなり、父の病気もあって3年ほど開店休業状態だった旅館。
そんな旅館を買いたいという人がいるから売りたいと弟 進之介が言い出した。
この辺の相場の5倍で買ってくれるということで有里も売る気満々になるが、そんな二人に佐里は猛反対し自分が継いで旅館をやると言い出した。
そんなこんなで実家兼オンボロ旅館を姉弟3人で再開することになったのだった。
感想
3姉弟が力を合わせて?旅館を経営するお話です。
始終バタバタ忙しく、上2人の姉達の元気さと波のありすぎな末っ子長男がわちゃわちゃとやってます。
3人が関西弁で喋るので慣れない私は偶に読み方が分からなくなりましたが、3人が慌ただしく動いている様に感じてあっという間に読み終わってしまいました。
読んでいるこちらは面白いですが、当事者だったら大変だろうな…というのが読み終わった直後の感想。
佐里が料理人で有里が広報の仕事をしているとか旅館の為にその仕事をしていたとしか思えないですね。
佐里は母に憧れて料理人になったようですし。
自由奔放で謎の多かった父。
その血を受け継いだ進之介は若い女の子の前なら張り切って仕事をしますがいないと何もしない正直者。
佐里は四十路だそうですが有里と進之介はいくつぐらいなんだろう、と読みながら疑問に思いました。
進之介は大学生ぐらいかと思ってしまいましたが30後半ぐらい?
そして自由奔放すぎて違うところで子どもを作っていた父。
その子も一緒に働きます。
あれよあれよと父の謎?が判明していきます。
コメディなので開店の苦労もなく、とりあえず営業再開してしまいます。
順風満帆とまではいかないですがさくさく進みます。
母の時から手伝いに来てくれていたキヌエおばちゃんが面白い。
流暢な?英語で電話対応したり、ロックバンドのイメージにツボでした。
さくさくと話が進み佐里の元夫も登場。
2巻でどうなるのか楽しみですね。