感想『OLと人魚』司馬舞

ファンタジー
出典:司馬舞『OLと人魚』


※ネタバレあります。ご注意ください。

 

あらすじ

会社帰りにペットショップに寄ったOLは人魚を見た。

とても綺麗な人魚に目を奪われ、その場で購入することを決意。

浴槽に水を溜め、人魚は家にきた。

最初は綺麗な人魚に餌をあげて可愛がり、懐かれて嬉しかったOL。

しかし一緒にお風呂に入ったことでOLの心境は恐怖へと変わっていき、相談しに行ったペットショップの店員から衝撃的なことを聞かされることになる。

感想

全7話のおとぎ話。

人魚、吸血鬼、人面鳥、鬼、天狗、鶴、雪女の7話です。

飽きないのかと思うほど、こういうオカルト系漫画が好きな私。

絵のタッチは「夏目友人帳」「神客万来!」みたいに優しいので怖くないです。

人魚の話を読み終わった時、どの話も怖い感じで終わるのかと思ったのですがめでたしめでたしという話もあってよかった。

 

人魚を手に入れた人は幸せになれないのでしょうか。

「xxxHoLiC」でも人魚の話がありましたが幸せになれていない。

最初はとても綺麗で珍しい生き物を手に入れたから楽しいとは思いますが、人魚は不老長寿だから自分がいくら年をとっても人魚はいつまでも同じ姿だから次第に怖くなってきそう…。

OLが買ったショップの店員さんが不気味で意図的にOLに買わせたとしか思えない。

人魚が不老長寿ってこと最初に伝えてあげてよ…、と言いたい。

私は人魚が売られていても絶対に買わない、肉も食べないと決めました。

 

人面鳥の話は、「人面鳥が気持ち悪い…」という感想しかでてこない。

話は綺麗に終わりましたが人面鳥の印象が強すぎました。

ハーピーだと意地悪なイメージがあったのですが、優しい人面鳥でしたね。

 

吸血鬼、天狗、鶴の話は綺麗に終わりましたがやっぱり人間と人間じゃないものが共存するのは本当に難しい。

人間も良い人もいれば悪い人もいるし、人間じゃないものは人間社会の都合なんて知ったことではないし。

優しい人間と優しい人間じゃないものばかりなら共存できるとは思いますが、何事も知らない方が幸せなこともあるからもし本当に存在するのなら別々に暮らしたいなぁ。

 

やっぱり私は妖怪系で優しい絵柄の漫画が好きだ、ということが再確認できた漫画でした。

 

 



タイトルとURLをコピーしました