※ネタバレあります。ご注意ください。
あらすじ
それぞれの願いのために廃都アムステルムへ向かうことになったリタ、ザバ、アルベール、アルマは旅に必要な馬と馬車を調達しに市場に向かった。
馬調達担当となったリタとアルマ。アルマは長時間荒道を歩くのに向いている馬を探しながらリタが調子の悪そうな馬を見抜けることを知る。
アルマが良さそうな馬を見つけてリタに尋ねると飼い主らしき人がその馬をセリに出すという会話をリタが聞き取った。
セリという言葉に反応したアルマはセリに参加しようと勢いよく走って行ってしまい、驚いたリタは慌ててザバ達を呼びに走る。
ザバ達と共にリタがセリ会場に行けば参加者が興奮気味に金額を叫んでおり、アルマも興奮気味に金額を叫ぼうとしているところだった。
アルマの多額の借金はアルマの自業自得だと気付いたザバ。
冷たい視線を送るザバに値は張るがいい馬だと言い訳をするアルマだったが、予算が限られているためそんなことは言い訳にならない。
ザバとアルベール、アルマが揉めていると一頭の馬が突然アルベールの帽子を銜えてどこかに行ってしまった。
慌てて後を追えばそこには一人の老人と馬車があった。
感想
すぐにはアムステルムに到着しなさそうで安心しました。
10巻は無理でも5巻ぐらいは続いてほしい…!
アムステルムへの道のりが短くて驚きました。
経由地が3つだなんて、すぐに完結してしまう…と残念になりましたが獣徒を守ろうと動く集団や全ての空の魔女が現れたりと色々と膨らませられる話は沢山ありそうです。
1巻で敵だと思っていたヒメアリスは敵ではありませんでした。
地図の編集をヒメアリスしかしていないってどういうことだ…と驚きました。
編集者が1人しかいないのは何故?
未測定領域の疑問をリタがアルベールに聞いたことで少し謎が解けました。
土砂崩れとかで地形が変わるごとに生まれる未測定領域ですが、その度に地図を描き直すわけではないようで領主や国が必要としない限りは放置だそう。
放置された未測定領域から魔物が出てくる心配もありますが、タカとかの”翼ある者”が牽制していて魔物が委縮する傾向があるそうです。
タカを怖がる魔物ってどうなの?と思ってしまいましたが、それよりもそんな魔物を恐れる人間って一番弱いってこと…?
タカ>魔物>人間という構造図が頭に浮かびました。
未測定領域は外だけでなく古い家の中にもできてしまうようなので、未測定領域を完全になくすことは不可能ですね。
というか地形が変わっただけで未測定領域ができてしまうのなら、森を切って村とかを作ったら作っている間に未測定領域が出来てしまって危ないのでは?どうやって開拓するんでしょうか?
地図を描くスピードはリタは早いですが普通の人なら時間もかかるだろうし、開拓するときは大変そうですね…。
設定が面白いだけに色々考えてしまいます。
アムステルムに未測定領域ができないようにする方法があったら面白いのに。
リタの奴隷印は痛みを与えるためのものではなく、暴走させるのが本当の目的だったようです。
自分の負の感情をコントロールできないと何度も暴走してしまう。
今まで一度も暴走しなかったのが不思議ですが、ザバに会うまでのリタは聞き分けのいい奴隷だったのでしょう。
でもザバに出会って自由を求めるようになった。
奴隷印を消さないと本当の自由は手に入らないので最後は消えてほしいな。
旅はまだ始まったばかりなので3巻でアムステルムの謎が分かることはないと思いたい!
ザバの家族の話や、アルマが借金してまで欲しかったものなど、3巻で話が出てくるかは分かりませんが過去が気になります。
8月まで楽しみに待ちます。