※ネタバレあります。ご注意ください。
あらすじ
大正が終わり、和洋折衷入り乱れる銀座にて星野美津子は探偵をしていた。
時代が物凄い勢いで変わり、自由で溢れるようになっても職業婦人は珍しく嫌味を言われることも多い。
今日も依頼主から「女性にしては仕事が早かったな」と嫌味を言われ反論してしまった美津子。
やってしまったと喫茶店で反省をしていると若い喫茶店員から探偵かと尋ねられ依頼を受けてしまう。
片方しかないダイヤモンドが付いたヒールの持ち主を探してほしいという依頼だった。
美津子が日を改めて再び喫茶店を訪れ若い喫茶店員”吉田朔” とヒールについて話していると自分が落としたというと男性がやって来た。
幼馴染の呉服屋の娘にプレゼントする予定だったと言う男性。
怪しいと疑った朔は男性を追い出してしまうが美津子が決めつけるのは早いと言うので幼馴染に会うことに。
幼馴染の自宅に行くもすぐに父親に追い出されてしまったが、幼馴染がその靴を履いていた美しい女性を見たと教えてくれた。
美しい女性について「私の知らない人です…」と悲しそうな表情で言う幼馴染。
幼馴染の言い方が引っ掛かり、美津子と朔はさらに謎を調べ真実を掴むことになる。
感想
ミステリー漫画です。
昭和初期の銀座を舞台に、美津子と朔がバディを組んで色んな謎を解決していきます。
探し物とかの小さな謎を解いていくのかと思いましたが、銃を突きつけられ危ない目にあうことも。
でもどの事件にも背景を見ると依頼主たちの悩みや不安が見えてきます。
探偵は人を幸せにする仕事だと朔が言っていました。
2人がこれからどんな謎を解いて、どんな人達を幸せにしていくのか楽しみですね。
依頼主からの男尊女卑のような嫌味のセリフを読みながら、嫌な時代だなぁと思わずにはいられない。
本当は警察官になりたかった美津子ですが、父親に怒鳴られ叶うことができず。
そんな中で今の探偵事務所の所長に誘われて探偵業をすることになりました。
いつも猫を抱いていて、界隈では猫好きオジサンと呼ばれている所長、とてもいい人です。
「物事を変えていくには手間がかかるのは当たり前です」
この時代で柔軟な頭を持てるのはすごいですね。
ただの喫茶店員ではなく、百貨店の御曹司でイケメンの朔。
彼にも抱えているものがありそうで、これから美津子が朔のことで大変なことになるのでしょうね…。
一族の疫病神だと自分で言っているので、これから何も起こらないわけはないでしょう。
1巻の最後が中途半端に終わってしまったのですごく続きが気になる!
頭の良い少年が悪用されている感じでしょうか…。
それにしても昭和初期の洋服、素敵ですね。今でも違和感なく着れそう。