※ネタバレあります。ご注意ください。
あらすじ
棺桶を背負ったアシャフと若い女性ギドの二人は魔女を探していた。
パン屋の店主に魔女の行方を尋ねると、アシャフの隣に立っていた女性の方が詳しいと言う。
女性から魔女について話を聞いていると、突然に巨大な魔獣が現れた。
魔獣を魔女だと思った二人に女性は全く違うと否定する。
魔獣の側に黒髪の女性が現れ、魔女はその女性だった。
一瞬で魔獣を倒した魔女に、群衆は歓喜の声を上げる。
この街は、魔女が英雄として扱われていたのだ。
パン屋で出会った女性マリーは魔女の弟子。
マリーが魔女と合流して話をしていると、ギドが魔女に襲い掛かる。
一瞬で魔女に拘束されてしまうが、それでもギドの威勢が止まることはなく自分の顔に見覚えはないかと魔女に怒り気味に尋ねる。
“魔女は災いしか運んでこない”と魔女を罵倒するギドの側にアシャフも合流した。
アシャフは魔女に話があるというが、魔女様を罵倒されたと民衆が二人を非難する。
話ができる状況ではないため、二人は一先ず退散することにした。
この街は約400年前、悪しき魔女の呪いによって業火に焼かれる苦難の地だった。
しかし、悪しき魔女は打倒され、呪いの業火も封じられた。
というのが、この街の歴史だ。
魔女が住む土地は、その呪いの業火を封じ込めた土地だった。
その魔女の土地の入り口でたたずんでいると、数人の女性がやってきた。
女性達は二人に魔女から招待を受けたのかと尋ねる。
女性達から話を聞くと、今日は記念日だそうでパーティーを開くとのこと。
記念日とはなんだと疑問を抱いているところへ、マリーがやってきた。
魔女への迫害がひどかったこの街に魔女は奉仕活動を長年し続けてきた。
そしてやっと魔女への偏見を払拭できた。
これほど苦労を重ねてきた魔女に、ただ魔女だからという理由で傷つける二人をマリーは許せなかった。
しかし、アシャフには疑問があった。
魔女の呪いは封印でどうにかできるものではないのだ。
歴史は間違っているというアシャフにマリーは師匠が何か企んでいるとでもいうのかと声を荒げる。
マリーに帰れと言われてしまった二人。
二人は記念日が引っ掛かり、一度調べることにした。
そして、アシャフの危惧していた事態が起こることになる。
感想
魔女は災いを呼ぶという存在で魔道の頂点で最強の存在。
その魔女の天敵であるギドは魔女から呪いを受けて女性の姿になっていますが、本来の姿は全く違う化け物でした。
ギドは自分に呪いをかけた魔女を探すため、アシャフが所属する魔響教団に入った。
魔術がらみのことならなんでも引き受ける組織。
魔女を教団に連れて帰るのも仕事だそう。
ギドは本来の姿にならないと魔女に勝てない。
魔女は一人ではないので、毎回大変。
魔女の呪いを完全に解く方法は白馬の王子様からの口づけ、または呪いを掛けた魔女本人の気まぐれ。
一時的なら、呪いを掛けた魔女以外の口づけで元の姿に戻れる。
ただでさえ魔女は最強なのに、口づけをしないといけないというハードモード。
アシャフも自分で自分を一流の魔術師と言っているので強いみたいですが、魔女と真っ向勝負では絶対に勝てない。
魔女関係の事件は聖騎士団の領分と書かれていますが、魔響教団とはまた違った組織もあるみたいです。
ギド以外で魔女を倒せるのは聖騎士団だけ。
合法で対処するなら聖騎士団、違法で対処するなら魔響教団ということになるのでしょうか。
この二つの組織がどう関わっていくのかも気になります。
マリーに呪いを掛けた魔女の特徴を聞かれても黙ったままのギド。
言いたくないのか言えないのかは分かりません。
ギドは魔女への憎しみが凄まじいです。
見た目は可愛い女性なのに、口が悪すぎる。
アシャフはギドの扱いに慣れているのかいつも冷静。
良いコンビです。
絵が綺麗ですが、描写の線が多くて私の読解力がないのか戦闘シーンがどうなっているのか分かりずらいです。
でも、戦闘シーンは勢いさえ良ければ私は満足。
少しギャグっぽいシーンもあったり、ギドを上手く扱うアシャフが面白かったり。
やっぱり魔法関係の漫画は面白いですね。