※ネタバレあります。ご注意ください。
あらすじ
依知が映画館で助けた女の子は依知と顔がそっくりでなんと依知と漢字違いの同姓同名の諫早壱という名前だった。
彼女は秀光館学園の内部生とのこと。
状況が分からない依知と壱。
壱の友人が呼びに来たため詳しい話は出来ずに別れたがそのあとすぐに依知と蒔人は壱の友人が防霧服の男に捕まっているところを目撃する。
何が何だか分からない依知と蒔人がその状況を見ていると防霧服を着た男性が近寄ってきた。
男性はもっていた端末を依知に向けて依知を壱と判断し、依知の手首を掴んでどこかへ連れて行こうとする。
放せと依知と蒔人が抵抗するが蒔人は男性に殴られ、依知は男性に後ろから取り押さえられてしまった。
恐怖でどうにかなりそうだった依知だったが以前動画で見ていた護身術でなんとか男性から離れることに成功する。
ひるんだ男性が起き上がろうとしたが誰かが男性の頭にスマホを投げつけて男性は完全に意識を失った。
依知を助けてくれたのは壱だった。
依知は割れてしまったスマホを弁償するからと連絡先を書いた名刺を壱に渡し、蒔人と一緒にその場を離れるのだった。
感想
世界観は分かりましたが依知と壱、恵波の謎はまだ分からず早く続きが読みたくなった2巻でした。
恐ろしい学園、秀光館学園。
みんな頭おかしいのでは?と思いたくなるような学校。
内部生と外部生ってそういうことかと思いながら、何だよ”はじめの揺籠”ってと思ってしまった。
この学園は実は国が関わっていたら面白いだろうなぁと個人的な意見。
国の為に能力の高い人間が生まれるように動いている的な。
2巻は全くすっきりする場面はなく、始終もやもやとイライラ。
読んでて気分が良いものではないですね。
恵波のことも、井手先生が壱をフォローした時の言葉も。
能力の高い人間を造るなら徹底的やれ!なんで陰湿ないじめが起こるんだよ!と依知と恵波の過去を読みながらイライラ。
そして井手先生の言葉。
“勉強ができなくても大丈夫、だって、貴女はいずれ子どもを産むんだから十分価値があるのよ”
要約するとこんな感じだったのですが、読みながら「これ本気で言ってんの…?」と腹が立ってきました。
全くフォローになってない!!
すみませんね、どうせ私は価値のない人間ですよ。と井手先生に言いたくなってしまいました。
外を知らない内部生。植え付けられた教育は一種の宗教だろうなぁ…と可哀そうでならない。
もやもやとイライラがつのる2巻で唯一救いなのは武智の存在。
武智が何かするわけでもないですがいてくれるだけで何故かほっとする。
蒔人の友人でいてくれてありがとう…と言いたい。
蒔人のお母さんがホワイトボードに書いた暗号がさっぱりわからなかった。
私だったら一生恵波に会うことができずに終わってしまう…。
3巻は壱のプランXを楽しみにしつつ恵波のことが分かって少しでもすっきりすることを願います。